2011年11月18日(金)
ダイヤモンド経営者倶楽部<中東TODAY> [ビジネス散歩]
昨夜はダイヤモンド経営者倶楽部の主催でリッツカールトンホテルの講演会に行ってきました。
講演者は、中東問題の専門家の
佐々木良昭さん
でした。
コラムで<中東TODAY>を発信されています。
最近の「アラブの大変動」は
米国と欧米諸国の「石油利権」からみの謀略であることが、すっきり理解できました。
僕自身、以前にもコラムに書きましたが、わが国のメディアの情報は、まったくもって役に立ちません。
何せ、論評している専門家といわれる人達は、外国語に精通しておらず、当然ながら現地からの日々の生の情報には、目も通していない・・・
欧米からの英語の情報だけで分析しています・・・というよりも、官庁からの発表を適当に手直しして、あたかも自分たちが調べたように繕っているだけです。
佐々木氏は、アラブからの毎日の情報を、アラビア語と英語で、少なくとも2cmの厚さになるレポートに毎日目を通しておられます。
アラブ諸国の外交官ともアラビア語で情報交換をされていますので、
「生々しい」本物の情報を的確に分析されている印象でした。
結局、アラブ諸国の次世代を担うとおぼしき人物を、欧米諸国が「留学「遊学」の明目で出国させて抱え込み、しっかり手なずけから、
インターネットを通じて情報操作を繰り返し、支配者を悪役に仕立て上げることで、人民を誘導して革命を起こさせています。
政府が転覆されたところで、先に手なずけてある人物を要職に就けて、傀儡政府を作り上げているだけです。
カダフィは12歳で「コーラン」をすべて暗唱した英才でした。
海外視察の時に、自国の有力者が、欧米政府に飼い慣らされて、だらしない酒池肉林の生活をしているのを目の辺りにして、アラブの誇りをもってクーデターを起こしたそうです。
第三国の革命組織に援助をしていたのは事実ですが、メディアが作り上げたイメージと、真実とはかけ離れているようです。
6000人の虐殺も、欧米がリビアに進軍するためのマスコミの宣伝のようです。
湾岸戦争の時に、「少女と石油まみれの海鳥」のでっち上げ写真で、世界の世論をむりやりコントロールしたことは、後に暴かれて、世界の周知するところですが、何故か?日本のメディアは取り上げません・・・
米国に都合の悪いニュースは黙殺するのが習わしです。
アラブ諸国を分断して、軍事干渉をしやすくしています。
リビアの場合も、単に米国が
最近、懸念されている「中国のアフリカ台頭」を阻止すべく、アフリカ全土の制空権を握れるリビア領土内のトリポリ近郊にある「wheelus空軍基地」を自由にしたかったとのことです。
日本の大手新聞の論説員は、もちろんアラビア語も分からず、欧米からの英語の情報だけをたよりに、つじつま合わせをしているだけです。
米国の「言いがかり戦争」後のイラクでは、サダムフセイン政権時代に比べて、失業率が高く、治安も最悪で
自国の女性を誘拐して、若い女性は売春へ、それ以外の年配女性は奴隷として売買してるそうです。フセインは自国民を10万人殺したと言われていますが、米国は今回の戦争で160万人のイラク人を殺しています。
実に3000万人の人口の5%以上を虐殺しています。
わが国では、海外のニュースに関しては、新聞もTVも全く当てになりませんので、皆様も読んだり、観たりしたことを信用しない方が良いと思います。
当事国の言語に精通した人の分析がもっとも信頼できることは間違いないと思います。
僕は、知人に北朝鮮問題の専門家がいますが、わが国の報道は「デタラメ」に近いものがほとんどです。
日本の外交力のお粗末さには、呆れるばかりです・・・
Posted by 管理者 at 19時18分
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