2008年03月17日(月)
フラクショナルレーザー [ぶんの学会・セミナー報告]
まだまだ、フラクショナルレーザーの新型ラッシュは続いておりますね。
3/15土曜日に医療機器のメディカルU&A社が、行ったダーマブレートという新しいフラクショナルタイプのレーザーのセミナーがあり参加して参りました。
イタリアはカタニア大学形成外科教授であるDaniel Cassuto MDの講演と実際のレーザー照射という内容でした。ダーマブレートはドイツAsclepion社のレーザーで、レーザーの種類は波長が2940nmのEr:YAGレーザーで169個のミクロ単位の穴を7x7mmか13x13mmの大きさの皮膚に開ける事でフラクショナルレーザーとしての照射面積を決定するというものでした。以前フラクセル導入時に当院でしばらくデモ機をお借りしテストしたAlma社のピクセルとほぼ同じものでした。あえて違いを述べるとすれば、どちらの機械も全く動かず同じ場所で何回も照射することで深くまでレーザーを届かせるのですが、ダーマブレートは手に収まる望遠鏡のような形をしていて一見格好は良くないのですが、そこはドイツ製で安定しており、ピクセルよりはるかに確実に同一部位の照射ができるようになったことかと思います。
右ほほに照射した感想といたしましては、照射の際の痛みは少ないのですが、後で見るとレーザーの一つ一つが大きくてミクロのレーザーというよりはミリぐらいの大きさに感じてしまいます(実際に照射した僕の右ほほの写真をご覧ください)。本日で照射3日目ですが、フラクセルはほぼ赤みのみであるのに比較して、スタンプを押したような状態でダウンタイムの恥ずかしさがあります(本日、御来院の皆様をかなり驚かせましたし、フラクセルを見慣れてる当院のスタッフ達にも、テープを張っているようだとびっくりされました)
所々、隙間があるのは照射ムラで、フラクセルがスキャナー方式というローラーで転がしながら一定にムラなく照射する方式を特許を取得してしまった為に、他の製品は全てこのスタンプ方式という1発1発照射してゆく方式を取らざるを得なくなってしまい、格子状にムラができてしまいます(これは照射を重ねることで判りにくくできます)。
ピクセルにしてもこのダーマブレートにしても、フラクセルの廉価機種であることは否めず、色々な面で正確性に欠くというやむ得ない面を持ち合わせております。
いずれにしろ、フラクショナルレーザーのブームはまだまだ続くと思われます。日々開発されていますので、ニキビ跡や傷跡に現状最も効果的と思われるフラクセルを超えるレーザーが出る日も数年したら来るのでしょうかね?
僕自身もアファームに始まり、ピクセル、フラクセルU、そして今回のダーマブレートで実際に施術を受けたものは4機種となりました。今回の経過はいかがでしょうか?
御覧になりたい方は、お声かけください。すぐにわかりますので!
Posted by 管理者 at 20時34分 パーマリンク
2008年03月10日(月)
日本抗加齢医学会セミナー [ぶんの学会・セミナー報告]
昨日、東京 大手町での日本抗加齢医学会の研修セミナーに参加して参りました。
プログラムは
(1)専門医・指導士としての基礎的知識
斎藤一郎 日本抗加齢医学会専門医・指導士認定委員会委員
(2)骨とアンチエイジング
井上 聡 東京大学大学院医学系研究科抗加齢医学講座
(3)生活習慣病とアンチエイジング -特定保健指導の役割-
山門 実 三井記念病院総合検診センター
(4)酸化ストレスの基本的知識
李 昌一 神奈川歯科大学生体管理学講座薬理学分野
(5)栄養とアンチエイジング
中村丁次 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部
(6)運動とアンチエイジング
山田 茂 東京大学大学院総合文化研究科
何点か興味深かったお話をします。
@納豆と骨粗鬆症について
1995年のデータになりますが、女性の骨粗しょう症に伴うと考えられる骨折の統計を取り日本地図に当てはめると、関西圏が最も多く東北地方が少ない分布となるそうです。これは納豆の消費量に逆比例するそうです。担当の井上先生のお話によると2〜3日に一度1パックを摂取されると良いとの事でした。
A抗酸化剤の摂取について
色々な抗酸化物質が、サプリメントとして摂取されることが多くなっていますが、抗酸化物質も体内で過剰になると逆にラジカルとして体を攻撃し老化させるとの事でした。その中で最も驚いたのが痛風などの原因で嫌われることが多い、尿酸は人だけが持つ抗酸化物質だそうです。通風も抗酸化物質が過剰になり慢性炎症化してしまったためだと・・・・。
B栄養について
栄養について考えると、我々は通常 正常・過剰・不足の三つで考えるのですが、それぞれの間の潜在的な過剰(メタボリック症候群) 潜在的な不足(疲れやすいなどの不定愁訴が多くなる)の二群にあたる人がたくさんいるとの事です。
具体的には、栄養状態をしっかりと良くした高齢者は、若年世代と代わらない免疫力を持っているそうです。
朝10時から夕方4時半までの講義の連続で、久しぶりに学生時代を思い出しました。400〜500人ぐらいの出席者がおり大盛況でした。途中講義の中で、肝油ドロップの話があり知っている方はと挙手されたのですが、たくさんの方が手を上げられ諸先輩方もがんばっておられることを知りました。
次々週も大阪で続きのセミナーに行きます。
また、学生に戻った気分で楽しみです。
Posted by 管理者 at 12時31分 パーマリンク
2007年10月14日(日)
トータルアンチエージングセミナー [ぶんの学会・セミナー報告]
東京 御殿山ガーデンホテルにて行われた第八回トータルアンチエージングセミナーに出席して参りました。
内容は現在皮膚アンチエージングの主流であるレーザー治療を中心に森・濱田松本法律事務所の小野寺弁護士の法律学や駒沢大学経営学 山田教授の経営学まで多岐にわたりました。250名近くの出席者がおり、9時半〜17時までの予定が、18時ぐらいまで延長されるほどでした。
途中、ランチョンセミナーで日本医学脱毛協会会長で川口クリニック院長である川口英昭先生の講演がありました。
内容は、某会社が『医療機器』である光脱毛機を『美容機器』として販売し逮捕された後の裁判の行方でした。
事件の詳細は、こちらのサイトがわかりやすいので興味のある方はご覧ください。
脱毛問題に関しても、いつもながらの行政の縦割りによる押し付け合いがあり、さらに司法としての裁判所は口を出しにくいという構図がまだまだあるようでした。
最終判決の争点がつかないようで・・・・。
これも税金の無駄使いの無駄使いかと・・・・・。
気を取り直し、いよいよ待ちに待ったフラクセルのシンポジウム!!
TVでもお見かけする湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科部長 山下理絵先生の司会の下、五人のシンポジストによるセッションでした。
フラクセルTの時代から使われている先生方によるとフラクセルUは、レーザーのビームが絞られているそうで痛みの面でも、効果の面でも、ダウンタイムの面でも格段の進歩だそうです。
最も良い適応は毛穴・ニキビ痕とのことでした。今までのレーザー機器ではない結果が、得られるとのことでした。
口を揃えて皆さんが、言われるのは3回目にはほぼ確実に変化を実感するとのことでした。
(あるクリニックでは16回もされた方がいるとか・・・・・。これには、他のシンポジストもびっくり!! していました)
照射された皆様 結果を心待ちにして下さい。
毛穴・ニキビ痕には、炭酸ガスレーザーによるあぶれージョンをのぞけば、現状 最強レーザーと!
今までとは違う肌質を いかがでしょうか?
ミニマム・アブレージョンとの新概念です。
たった2日間の赤みと腫れだけで、肌の入れ替えを実感してみてください。
Posted by 管理者 at 18時05分 パーマリンク
2007年08月06日(月)
大学・総合病院における光線治療セミナー [ぶんの学会・セミナー報告]
グランキューブ大阪で行われた 第2回大学・総合病院における光線治療セミナー に成院長と行ってまいりました。
主催は JMEC でレーザー機器の取り扱いを主とされる会社です。
なので、ずばりレーザーに対する勉強会です
講師は、そうそうたるメンバーで特にレーザー治療に対する東西横綱そろい踏み!!
東の横綱
最新鋭の機器のアンチエージングのレーザー治療の第一人者である
クリニックF 藤本先生
西の横綱
シミ・あざに対するレーザー治療の王道を行く第一人者である
葛西形成外科 葛西先生
です。
藤本先生はMBAをお持ちで、昨日の講演内容も得意の医療経営学でした。最新鋭レーザーの治療経験のお話ではないのが、残念ですがレーザーの国際学会でも度々御講演される程ですので、聞くたびに少しずつ新しい内容を取り入れられて頭の下がる次第です。
葛西先生は、シミ・あざに対するレーザー治療例を非常に多く持たれ、そこから独特の概念も確立し教科書として出版までされております。治療例を供覧していただくとともに1000例を優に超える結果から確立されたお考えを、改めて聞かせていただきました。
古典的ではありますが王道を行く伝統あるレーザ治療と、近年のレーザー進歩によるアンチエージング・美容医学のレーザー治療。
一見、対極的な印象ですが、わがベンクリニックにも両面をカバーするだけの充分なレーザー機器がそろっております。
総院長の提唱するMENAクリニックとして、皆様方のご要望に対応する努力をしてゆきますので、どうぞお聞かせください
追伸 藤本先生の昨日のお話の一部は、クリニックF のブログ内にも書かれております。興味のある方はどうぞ
MENA
Medical care for Every Neat Aging
素敵に年齢を重ねるためのメディカルケア。
Posted by 管理者 at 20時36分 パーマリンク