2008年06月17日(火)
コラーゲン [ぶんの学会・セミナー報告]
先日の抗加齢医学会総会でいくつかのためになる研究発表がありましたので、御報告してゆきます。
今回は、コラーゲンについて
コラーゲンは、数年前よりブームで食事に化粧品にと様々なものに取り入れられております。
コラーゲンを食べたから、サプリメントとして摂取したからと言って、コラーゲンが作られるわけではないことは以前よりわかっていました。
タンパク質の一種であるコラーゲンは、分子量が高いためにそのままでは吸収することはできません。ですので、当然ながら肌に塗っても皮膚から吸収されません。吸収されるためには、分子量を吸収できる大きさまで小さくしてあげる(低分子化 低分子化されたコラーゲンをコラーゲンペプチドと呼びます)ことが必要になります。このことがお腹の中で行われるいわゆる消化という行為になります。
消化酵素により細かく分解され最小の形であるアミノ酸となり腸壁より吸収されます(一部のものは、アミノ酸数個の集まりである小ペプチドとなり、腸壁より吸収され腸壁内でアミノ酸に分解されるものもあります)。
体内に入ったアミノ酸より、タンパク質が合成されます。
このタンパク質は10万種類にも及ぶ様々な種類があり、それぞれが多種多様な働きをします。体重の約60%は水分で、体重の約20%はタンパク質です。体の実質の大部分であるタンパク質の中で、約30%をしめるのがコラーゲンで、皮膚の真皮や腱や骨や軟骨やじん帯などの骨格組織を構築しております。その他には、よくご存じの筋肉もあり、また酵素として働くもの、ホルモンなどの伝達物質として働くものなど、体の中のありとあらゆる部位にかかわっております。
この体において生きていくために非常に大事な働きをするタンパク質を合成するために必要なのがアミノ酸です。アミノ酸は、自然界には500種類以上存在しており、そのうちで人の体にあるものは20種類のみです。この20種類のアミノ酸の組み合わせで、人にとって必要な無数のタンパク質を合成しているのです。にもそのアミノ酸の供給源が三大栄養素として扱われるタンパク質なのです。
ですので、タンパク質(コラーゲンを含む)を摂取しても、アミノ酸に分解され、人体で必要な20種類のみが吸収されるということになるわけです。
ただ逆に考えると、蚊やハチに刺された際にかゆくなったり腫れたりするのも人体にないタンパク質が異物として体内に入り、それに対しアレルギー反応を起こすことが原因です。このように人のものでないタンパク質は、アレルギーを起こす可能性があります。もし、すっぽんや鳥や牛をコラーゲンと言って食べてアレルギーを起こしては困りますよね?
要らないものを入れずに効率よく使う目的もあるのでしょう。
すみません。長くなってしまいました。今回は、ここまでとさせていただきます。
次回に、ではコラーゲンはどうなるかの研究発表について述べさせていただきます。
Posted by 管理者 at 15時40分 パーマリンク
2008年06月05日(木)
日本抗加齢医学会総会 [ドクター・ブンのつぶやき]
明日より東京国際フォーラムにて日本抗加齢医学会の第8回の総会が行われます。
内容的には、動脈硬化などの血管や脳細胞などの神経系の加齢変化のセッション、メタボリックシンドロームに絡むダイエット系のセッション、更年期障害などに絡むホルモン系のセッションなどが中心かと思われます。
個人的に気になるセッションは、脂肪を減らすことに対するお話で、それぞれ皮下脂肪を減らすことと内臓脂肪を減らすことのセッションに関してです。
皮下脂肪については、ワークショップ1の美容医学でのボディーコントロールです。メソセラピーによる脂肪溶解やボディジェットによる脂肪吸引のお話です。
内臓脂肪については、食事療法も当然ながら、これの補助療法としてのインディバに対する研究も取り上げられております。インディバは、以前からも皮下脂肪・内臓脂肪の軽減ともに効果があると言われていましたが、再び広まってゆくことでしょう。
新しいものと共に以前よりあるものが、どんどん見直されてゆくのでしょうか?
その他、ヨード卵光やお菓子のグリコ社やセサミンのサントリーなども大学と共同研究し、様々な発表があるようです。
明日、明後日と2日間お休みをいただきがんばってまいります。
ところで、メタボリックシンドロームの特定検診が開始され、日本の医療が以前の検診のような病気の早期発見・早期治療から予防医学への変化を見せ始めることで、改めて見直されてゆくのでしょうか?
今までの健康保険制度では病気になれば病院にかかり国が医療として面倒をみるので、日本の医療というのは病気の方に対するもので、医学として習うことは病気を中心としてでありました。この制度ができた変化のおかげで、諸外国のように病気の医療だけでなく、健康であるための医療にもどんどん国が目を向けていって健康ブームではなく真の健康維持へつながってゆき、健康を維持するための治療や食事やEMSなどのサポートなどにも、どんどんとしっかりとした基準ができ、みんなが効果のあるものをしっかりと受けれる時代へ変化してゆくことを期待したいと思います。
Posted by 管理者 at 14時13分 パーマリンク
2008年05月30日(金)
嬉しい便り [成院長からの一言]
先日、ゲストの方から、お葉書をいただきました。
この方はご友人から当院のことを紹介され、遠方の京都は山科からご来院いただいています。舞台に立つお仕事なので人前に出ることが多く、肌を綺麗に保ちたいとのことでインディバを受けに通院されていました。
先日は2回目の顔からデコルテまでのインディバを施術したあとのことです。
そのお便りには、以前から肩こりが酷くマッサージや治療器などいろいろなものを試したが、どれも効果が少なかった。しかし先日受けたインディバの後、肩のこり、重み、張りなどいろいろと感じていた辛い症状が改善し、楽になりました、とのことでした。
インディバは高周波を利用した治療器です。肌の循環を改善し、血行やリンパの流れを良くします。
ベンクリニックでインディバをご経験ない方は、是非次回ご来院の節にご体験下さい。きっと肩こりをお持ちでない方でも、翌日には肌の変化を感じていただけると思います。
Posted by 管理者 at 16時47分 パーマリンク
2008年04月23日(水)
GWの診察について [ドクター・ブンのつぶやき]
連日20℃をこえる汗ばむ陽気で4月であることを忘れそうなこの頃です。
2005年に祝日法が改正され、今年は5/4みどりの日が日曜日でこの振り替え休日として5/6がお休みとなっております。
メーカーなどにお勤めの方は、今週末からお休みで11連休や16連休という方もいらっしゃるのでしょうか?
クリニックの診察時間ですが
5/3〜5/6の期間のみお休みとさせていただきます。
ただし、長期休暇が取れずに今まで手術ができずにお困りで、この期間だったらとお考えの方がいらっしゃいましたら、御相談に応じさせていただきますので診察の際にお伝えください。
4/27(日) 10時〜17時 通
4/28(月) 10時〜19時 常
4/29(祝) 10時〜17時 通
4/30〜5/2 10時〜19時 り
5/3〜5/6 休診
この期間にクリニック内の整備を行わせていただき、5/7よりまたリフレッシュして皆様をお待ちさせていただきます。
Posted by 管理者 at 11時57分 パーマリンク
2008年04月10日(木)
おわび [ドクター・ブンのつぶやき]
昨日より、年に一度開催される第51回日本形成外科学会総会・学術集会が、名古屋にて開かれております。
皆様には、ご迷惑をおかけしますが卞理事長ならびに成院長とともに参加させていただきますので本日午後より休診とさせていただきます。
明日から、通常通りに開院しております。
よろしくお願いいたします。
Posted by 管理者 at 13時06分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】