2009年12月18日(金)
チョコレートはDNA損傷を防ぐ [成院長からの一言]
師走、日々寒さを感じる季節になりました。
クリスマスを期に、ケーキをいただく機会が増えると思いますが、ケーキよりもチョコレートを、と言うお話です。
人生を楽しむイタリア人ならではの研究です。
イギリスの栄養学ジャーナル11月号にイタリアのスパダフランカ AS 医師ら4人の連名で、「チョコレートはDNA損傷を防ぐ」と言う発表がありました。
この中には、ダークチョコレートとホワイトチョコレートを食べてもらい、単核球中のDNAのダメージや血液中のエビカテキン(カテキンの立体配置の異なるもの)の濃度を調べ報告しています。
結果はダークチョコレート食べた群では、TAA(血漿の抗酸化能力)には変化を認めませんでしたが、ダークチョコレート摂取、2時間後にエピカテキンの血中濃度の上昇と単核球のDNAダメージの減少を認めました。
一方、ホワイトチョコレート群ではこうした変化は見られなかったそうです。
ダークチョコレートにはポリフェノールとエピカテキンが含まれていますが、ホワイトチョコレートには少量のポリフェノールが含まれるだけであり、エピカテキンは含まれていません。
ダークチョコレートだからと言って含まれるポリフェノール、カテキンの量を単純には比較できませんが、カカオには植物由来のポリフェノールが多く含まれており健康をサポートする働きがあることは間違いないようです。
身体のことを考えるなら、これから25日まではケーキではなく、苦めの(ダーク)チョコレートで。 またはクリニックへ。
Posted by 管理者 at 16時34分 パーマリンク
2009年09月15日(火)
胎盤エキス(プラセンタ)、ラエンネック [成院長からの一言]
本日、クリニックでは午後より全体ミーティングを行いました。
日本製物製剤より、穐西治男様を講師に迎えて、プラセンタ(ラエンネック)の勉強会を行いました。製剤過程から、安全性、昨今、話題になった狂牛病プリオンに対するリスクが事実上「ない」に等しいことなどを、スタッフ全員で再確認しました。穐西様、ありがとうございました。
一般の方では、2〜5アンプル(1アンプル=2cc)を1回に注射・点滴することを推奨するとのことでした。
驚いたことに最高では20アンプルされる方があるとか。これは特別で慢性関節リュウマチ患者さんの治療として使っているそうです。
当院のような抗加齢クリニック以外の一般クリニックでは、腕やお腹に2アンプルを皮下注射することがほとんどですが、ベンクリニックでは、3アンプルから5アンプルを点滴に入れるスタイルを御提案しています。
皮下注射は2アンプルが限界で、しかも、痛みが強いですが、点滴は快適です。当院スタッフの全員がプラセンタ注射を受けていますが、4アンプルが主流なので、圧倒的に点滴です。
プラセンタの効能は、多岐にわたります。
やる気、元気が出る・元気になる、肌の張りを出す、美白作用、肝臓機能の改善、新陳代謝の促進、自立神経系やホルモンなどの調節、免疫力を高める・・・など様々な作用があります。
また現在製剤となっているプラセンタの種類は、人はもちろん豚、馬の胎盤からも作っているものがあるそうです。これは一般的ではありませんが、植物由来のものもあると聞きました。現在の技術はすごいですね。
古くは古代クレオパトラの時代から若返りの妙薬として愛用されていたと言われています。まだプラセンタを受けられていない方、この効果を是非実感してみて下さい。
Posted by 管理者 at 02時10分 パーマリンク
2009年09月09日(水)
鼻を高くする [成院長からの一言]
本日、耳の軟骨を使っての鼻を高くする手術を行いました。
手術を受けられたゲストは、以前にも他院で鼻を高くする手術を受けており、今回は2回目の手術になります。前回は鼻の長さを長くするように鼻先を下方に出すような移植を受けていました。
今回は鼻先を前方に出し、鼻が高くなるようにする移植を行いました。
鼻部を高くするために、耳から耳介軟骨を採取します。
この軟骨は約1mm程度の厚さです。これをそのまま移植するのではなく、3枚重ねにして高さを作ります。一番下の土台部分は移植部分の大きさを考慮して決めます。その上に重ねる2枚目は土台よりも一回り小さな大きさにして重ねます。そしてその上に置く3枚目は2枚目よりもさらに小さい大きさにします。3枚を重ねてピラミッド状の形に整え、それを糸で固定して鼻先に移植します。
細工をした軟骨は、鼻の穴の渕に沿ったところに切開を入れ、そこから鼻先に挿入します。
鼻先の中央に軟骨を整え(糸で固定する場合もあります)、切開部分を糸で縫い耳介軟骨による鼻尖形成術は終了です。
局所麻酔だけで出来ます。術後は、普段の生活とかわりありません。
約2時間で終了しました。
Posted by 管理者 at 23時55分 パーマリンク
2009年09月04日(金)
わきが(腋臭症)の治療 [成院長からの一言]
連休やお正月、お盆のおやすみが続く前に手術を考えられる方はたくさんいらっしゃいます。
今回も9月の連休(シルバーウィーク)前の週に腋臭症の手術予約が、予約表の手術室の覧を占有しています。
当院での手術は「皮弁法」と「クワドラカット法」の2つの方法で行っています。
今日はクワドラカット法について、少しお話します。
この方法は、TPSシェーバーを用いて行う方法で、脇の皮膚の裏にある汗腺(アポクリン腺、エクリン線)を切除・除去して行きます。
当院では脇の臭いを無くすため、皮膚が薄くなるまで除去作業を行いますが、その分術後に手術部分(脇の中央部)がシワくちゃになる事があります。(手術を受けた方、皆さんがなる訳ではなく、少ないですがシワくちゃになる方があります)
このシワは一時的なもので、いずれ必ず改善して行きます。受けられた方にはある期間ご辛抱を頂きますが、平らになりますのでそれまでの間ストレッチや内服薬、外用剤等を続けていただいています。
手術の効果を出すために皮膚のダメージを少し覚悟して手術を行っています。もちろんダメージを最小限にする配慮は欠かさず行っております。
以上、クワドラカット法についてお話しました。
Posted by 管理者 at 16時03分 パーマリンク
2009年08月31日(月)
たるみ <上まぶた>その2 [成院長からの一言]
先日は眉下切開による上眼瞼除皺術をお伝えしました。
今回はもう一つの上まぶたのたるみ改善手術(眼瞼の余剰皮膚の切開による除皺術)について、述べます。
この切開術の良いところは、二重の線に沿った痕(キズあと)だけが残り、目立たないところです。二重の線のある方は、その部分を利用して、また一重の方は新たに二重を作る手術として受けていただけます。こちらの手術も上まぶたの皮膚(たるみ)を紡錘形に切除して余剰部分を取り去ります。
眉下切開よりは、手術直後のまぶたの腫れは大きくなりますが、目を開けている状態では、目の周囲にキズあとは全く見えません。すっぴん状態でも問題なしです。
どちらの手法でも仕上がりは自然な状態に落ち着きますが、個々のたるみ部分、たるみの量、たるみのかぶさる状態により、どちらの手術が適しているかを判断しています。
たるみを取った後(上眼瞼除皺術後)の爽快感は、皆さん大変満足していただいています。
もしその爽快感を手術前に少し味わいたい方は、たるみ部分の皮膚をテープで上方に引き止めてみて下さい。(たった数分でも)
心地よい視野を感じ取れると思います。さあテープのご用意を・・・?!
Posted by 管理者 at 18時37分 パーマリンク
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