2009年10月09日(金)
わきが手術(皮弁法)9 [わきが(腋臭症)]
さあ、アポクリン腺を見渡す事ができました。
あとは、しっかりすみずみまで完全に除去する
のみです。
はさみで丁寧にカットします。
これで、皆さんの気になるにおいの
原因であるアポクリン腺は除去されました。
においからは、これで解放されます。
手術としてもひと山超えました。
手術室に入って、ここまでで大体
1時間少しぐらいの経過です。
ここで思うことがあります。
アポクリン腺は、意外にしっかりした組織です。
このしっかりした組織が、超音波で破砕されたり、
単なる吸引によって除去できるというのが、
不思議でなりません。
この感覚から、クワドラカットでしか
アポクリン腺を除去できる方法はないと
確信しています。
Posted by 管理者 at 02時24分 パーマリンク
2009年10月08日(木)
わきが手術(皮弁法)8 [わきが(腋臭症)]
麻酔は、完全に効きました。
メスで切開します。
最初のデザイン通り、皮膚を切開します。
皮膚の切開部から腋窩筋膜を確認します。
腋窩筋膜の下には、血管や神経が腕に向かって
筋肉の間を通っている大事な部分になります。
筋膜上で手術しますので、大事な神経や血管へは
及びませんので御安心ください。
この筋膜の上で剥離してゆきます。
アポクリン腺が付着した皮膚を腋窩筋膜より
剥がして持ち上げます。
アポクリン腺の存在している範囲を全体に
わたって剥離します。
すみずみまでしっかりとアポクリン腺が
確認できるようになります。
指先で皮膚を裏返すとアポクリン腺が
確認できます。
この技術が<皮弁法>の成否の分かれ目です。
端の端まで、直視できるようになるには、<コツ>が要ります。
このコツだけは、たとえ形成外科専門医であっても、自然に身につくものではありません。
ベンクリニックでは、卞先生が600例以上の皮弁法を通じて、確立された、<コツ>を、入職時から徹底的に指導されます。だいたい50例ほどで、何となくつかめてきます。コツが分かるまでは、完全に剪除するまでに、2時間以上手術時間を要することもありました。100例ほど行うと、自分のものになります。剪除の厚さ、組織の選別、腋毛の残し具合・・・等が、思いのままにコントロールできるようになります。
ここまでの経験が、後に紹介する<クワドラカット>に活かされます。
当院では、このアポクリン腺を確認した
状態で写真で記録を行います。
この写真は、後日皆様にお見せします。
ご自分の目で、アポクリン腺をご確認ください。
Posted by 管理者 at 01時57分 パーマリンク
2009年10月07日(水)
扇風機おばさん [ドクター・ブンのつぶやき]
ザ!世界仰天ニュースというTV番組で
扇風機おばさんが出ていました。
元々は、きれいな女性だったのですが・・
しわが消えると液体シリコンを
十数年前に体中に注射したそうです。
その結果は・・・・・・・
しわがなくなるのではなく、液体シリコンの
異物反応であのような風貌になってしまったそうです。
改めて、安全性の大事さを深く思い出させる
番組でした。
Posted by 管理者 at 02時36分 パーマリンク
2009年10月06日(火)
わきが手術(皮弁法)7 [わきが(腋臭症)]
麻酔の最終
三段階目の麻酔です。
これが、終われば手術中は全く痛みは
ありません。
チューメセント法といって、局所麻酔薬と
止血剤を混ぜた薬液を生理食塩水で希釈して
作った、特別な麻酔薬を用います。
この麻酔方法は、脂肪吸引手術で一般的に
よく使用される特殊な麻酔方法です。
この麻酔方法を用いる事によって
手術の操作が楽に行えるようになります。
わきの真ん中から筋皮神経が、腕に向かって
伸びてゆきますので、胸側の部分で少し痛みが
出ますが、これで最後ですので頑張ってください。
これで、術後数時間にわたって痛みが抑えられます。
Posted by 管理者 at 22時49分 パーマリンク
2009年10月05日(月)
わきが手術(皮弁法)6 [わきが(腋臭症)]
デザインが終わりますと続いて麻酔に移ります。
一段階目の麻酔は、終わりましたので
二段階目です。
ここで使用するのは、歯科用の33Gという
極細の針を使用します。
(二重まぶたの手術とここでしか使用しません)
一般的な病院で麻酔に使用されるのは、
わきが手術では、23Gの針でしょう。
がんばって、細くしても26〜27Gの針でしょうか。
当院でもホクロ除去などに使用するのは、
30Gの針ですので、いかに細いか?
がお分かり頂けると思います。
局所麻酔の注射は、どうしても痛みを伴いますので
少しでも減らしたい、痛くしたくないための
手段を重ねています。
この33Gの極細針と歯科麻酔用のカートリッジを
使用してワキ全体に、それぞれ30か所弱の
ポイントで麻酔を行います。
”プツ、プツ・・・・”とした感覚がありますが、
ゆっくりと浅めの深呼吸を続けてください。
息をこらえて、集中すると感覚が研ぎ澄まされ
痛みが強くなりますので、止めてください。
(採血や予防接種などの注射の際も、
気になるでしょうが見ない方が
痛み少なく楽です )
Posted by 管理者 at 18時22分 パーマリンク
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