2012年03月07日(水)
UBS(スイス銀行)150周年記念パーティー [ビジネス散歩]
UBS(スイス銀行)の150周年記念パーティーにご招待いただき、行ってまいりました。
大阪のウエスティンホテルの宴会場で
250名のゲストが招待されていました。
UBSといえば、口座開設の最低貯金額が「2億円」からという、一般市民からは考えにくいハイソサエティーの顧客だけのプライベート銀行ですが、
私のような「場違い人間」も何人かは招待されているようです・・・?
現在のUBSの預金高は180兆円だそうです・・・
桁違いですね。
記念講演として
経済学者であり、元経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣を歴任された
「竹中平蔵」氏
が、1月のスイス「ダボス会議」の報告を兼ねて、現在の世界の経済状況とそれを踏まえた、日本の経済状況について、「切れ味」のよいお話しをして下さいました。
詳しい内容は、別の機会に書くとして、
印象に残ったのは、
現在の日本の経済政策の「失策」についての2点でした。
@雇用調整給付金
本来ならば、リストラで解雇になるべく人員に政府が税金をつぎ込み補助することで、465万人もの「潜在的失業者」の塩漬けを抱えていること。
Aモラトリアム
本来ならば、倒産すべき事業者の融資返済を猶予する政策で、100万件以上の返済猶予が行われている。これは不良債権の塩漬けに他ならない。
@Aともに、自然淘汰に対して「温情」を掛けることで、逆に「人」「資金」の流れが悪くなるという指摘でした。
@では、今後の進展が期待される新しい分野への「人材」の移動が邪魔されていること。
Aでは不良債権を塩漬けしても、本質的な経済状況は全く変わらず、むしろ、新しい事業に投資されるべき資金が止まってしまうこと。
でした。
規制緩和による自由経済を唱えて、小泉内閣で活躍された時のままの意見と感じました。
あと、一般予算が自民党時代の「82兆円」から
民主政権になって「96兆円」に増えていること、
いかに民主党が、ばらまき予算による国民の機嫌取りに奔走しているか・・・という指摘です。
国民年金は40%もの人が未納である事実、何と12兆円の滞納です。
消費税の増税で13兆円を確保することを考える前に、やるべきことがあるという意見は、僕の私見とぴったり同じでした。
まず、現在のばらまきの無駄を止めることが肝要だと思います。
19兆円もの震災復興予算が、実りのないばらまきで、その場限りの経済効果しか生じない恐れが在ります。
何故、東北に「シリコンバレー」を上回る産業都市を構築したり、スポーツの世界的施設で世界の一流選手を招請するという「新しい企画」が検討されないのでしょうか・・・?
この国の政治の指導力には、失望するばかりです。
Posted by 管理者 at 14時42分
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