2016年08月30日(火)
関西美容医師会 [美容医療界]
先週末に「関西美容医師会」のミーティングに行きました。
今回で第6回目だそうですが、僕は初めての参加です。
年齢的には、一回りから二回りも下の元気なドクターばかりでした。
58歳の僕は最年長の「おじいちゃま」という感じで、場違いの雰囲気一杯でしたね・・・
和気アイアイはいいことですが、「仲良し倶楽部」では、業界のレベルアップにはつながらないと思います。
競合相手としてとらえるのではなく、切磋琢磨する「良きライバル」であってほしいな〜!ですね。
特に、女性ドクターのパワーには圧倒されっぱなしでした。
時代の変遷を、しみじみと噛み締めさせられた夜になりました。
男性は、最近に開業されたドクターも数名おられて、
美容医療業界の「開業ブーム」が関西にも押し寄せているのだな〜
と、実感です。
臨床を続けている限り、生涯勉強!勉強!
最近、「元気の学校」というサイトで、スタッフ教育をしています。
最近の若手スタッフは、書物で勉強するのが苦手のようで、このようにネットの動画だと、興味深く勉強してもらえますね・・・
同サイトで
『健康業界、緊急内部告発」
という、キャンペーンをしているようです。
#File2:の田村忠司社長の経営される「ヘルシーパス」という会社は、本当に信頼できる会社です。当院のオリジナルサプリメントはすべて「ヘルシーパス」で製造しています。田村社長と一緒に効能効果を考えながらレシピをつくっていく作業は、本当にワクワクします。
Posted by 管理者 at 16時30分 パーマリンク
2016年08月19日(金)
目からウロコの「リンパ」のお話し:その1 [美容医療界]
最近になって、「リンパ」の重要性についての新知見を勉強しましたので、久しぶりにコラムをアップします。
「リンパのネットワーク」が免疫の主役であることは、古来から医学の常識です。「リンパ球」といわれる、免疫の主役達は、リンパ節で出番を待機しています。
「血管」「血流」については、研究も進んでいますが、「リンパ」についての世界レベルの研究が、実は、ここ日本が最先端をいっていることを、恥ずかしながら存じ上げませんでした。
「リンパ管」は血管とは全くことなるネットワークを持っています。
血管とは、全く独立したネットワークで流れながら、最終的には、
図1にあるように、大部分は左の鎖骨下静脈で静脈に流れ込みますが、右の上半身のみが右の鎖骨下静脈に流れ込みます。
ここで、最新知見です。
@リンパは8〜12時間かけて身体を循環している(血流は40〜90秒です)。
A全身のリンパ球のうち、何と!80%が腸管の細胞と細胞の間で待機している(話題になっている腸内細菌よりも、はるかに重要な事実です)。
Bリンパ球の10%以上が下肢の膝窩と鼠径部のリンパ節で待機している(歩行などで下肢の筋肉を使うことが、いかに大切であるか!の理由です)。
C消化管からのリンパは、すべて胃の後側の背骨の前にある「乳糜槽」に溜められてから、腹式呼吸などのポンプ作用で全身に送り出される(赤ちゃんは寝たきりですが、腹式呼吸でリンパを流しています)。
医学者でも、思い違いや勘違いをしている「体内環境」とは、細胞と細胞の間のスペースのことを指します。
図2にあるように、血管と細胞の間のスペースに「リンパ管」が口を開いて「体内環境」の情報を吸い込んで行きます。
さらに、詳しいリンパの話しになりますが、
D血液中の「アルブミン」というタンパク質が、血管の一部の細静脈から組織間隙(細胞と細胞の間のことです)にしみだして、そこに存在する不要な物質や異物などを、水と一緒に吸着して、再びリンパ管に入っていくということが分かりました。
Eリンパ管に入ったアルブミンは、途中のリンパ節で待機しているリンパ球に「体内環境」についての様々な情報を与えて、休んでいるリンパ球を仕事に駆り出します(特にナチュラルキラー細胞という癌をやっつけてくれる細胞も出動します)。
F全身の80%という大量の腸管壁にある「リンパ球」は、炭素が16個以上つらなった。長鎖脂肪酸(オメガ3系)が腸管から吸収されるときに、一緒になってリンパ管に入っていきます(これが、オリーブ油などが健康に良いといわれている理由です)。
まだまだ、お伝えしたいことが沢山ありますが、
皆様が、知識の消化不良を起こすといけないので(笑)
本日はこれくらいにしておきます。
続きは、次回の(その2)
巷で健康法として行われている
「リンパマッサージ」のウソとホント!
でお話ししましょう!
<健康業界、緊急内部告発>無料試聴キャンペーン
Posted by 管理者 at 13時56分 パーマリンク
2014年03月04日(火)
「見た目」のアンチエイジングに対する「自分流」の考え方 [美容医療界]
「見た目」の老化は
@皮下組織のボリュームの減少(あちらこちらに凹みや溝ができる)
A皮膚の緩み(しわ たるみがでて輪郭が逆三角から四角になる)
B皮膚の色むらで起こります(しみ くすみ 赤ら顔)。
この3つの要素を同時にケアしないと、若返りは成功しません。
多くの美容クリニックが部分治療にかたよった「誤った考え方」で治療計画を立てているために、良い結果が得られていません。
部分的には改善されるのですが、全体のバランスを考えていないために不自然さが強調されてしまい、
ナチュラルな印象の「アンチエイジング」にはなっていません。
顔や皮膚の専門家ではない美容外科医による、誤った考えが定着しているために、
本邦では、「見た目」のアンチエイジング、すなわち美容医療が国民に広く受け容れてもらえない実状があります。
当院では@ABの全てに対してバランスよくアプローチすることで、個々のゲストに満足していただけるアンチエイジングを心がけています。
私の「自分流」は、全体のバランスを重視したナチュラルな「見た目」のアンチエイジングです。
Posted by 管理者 at 19時00分 パーマリンク
2013年06月17日(月)
第101回日本美容外科学会(JSAS) [美容医療界]
皆様、ご無沙汰しております。
週末に美容外科学会(十仁系)で勉強してきました。
今回の勉強で、当院でも新しいアイデアとして採用したいと考えたのは、
@#鼻根部の横シワ(たるみ)にたいするプチ手術的な改善方法
A#フェイスリフトと同時に行うネックリフト(首のしわ・たるみとり)のときに加えると効果のある処置の2項目です。
その他、
#鼻尖部を小さくする新しいアプローチ。
#AGA(男性型脱毛症)にたいする「プロペシア」の上手な投与の方法。
なども参考になりました。
当院では、成先生が症例を重ねている「3Dリフト」という糸による、プチ手術の効果的な仕上げ方も取り入れてきましたので、早速、成先生とディスカッションしたいと思います。
学会長主催のパーティーでは、
高須克弥先生と、楽しく歓談させていただきました。
日本美容外科学会は
JSAS(十仁系)
と
JSAPS(形成外科系)
の2つが、お互いに誹謗中傷を続けていますが、
我々、臨床医は、来院されたゲストに有益な情報が得られるなら、
学会の名前や、専門医・認定医制度についてはどうでもよいことに思えます。
役員の先生方は、一つにまとめないと、厚労省の専門医制度から外されるため「国民に不利益になる」とおっしゃいますが、
両学会ともに「既得権益」で争われているような印象もあります。
専門医をもたなくても、立派な手術をされる先生もおられますし、
専門医をもっておられても、困った手術をされる先生もおられることは確かですから・・・
国民の利益を考えてのことではないような気がします。
日曜日は学会を早めに切り上げて、「読書好きの聖地」神保町にある古書街に足をのばしてきました。
尊敬する司馬遼太郎先生の行きつけの古書店「高山本店」で、司馬先生が見上げられていた書棚を、同じように閲覧しながら、悦に入っていた次第です・・・
最近、「出不精」をしていましたが、9月のセミリタイアに向けて、できるだけ多くの情報を、クリニックの資産として残していきたいと思います。
来週末は、日本抗加齢医学会で横浜です。
しっかり勉強してきます。
Posted by 管理者 at 16時28分 パーマリンク
2012年11月19日(月)
美容クリニックの入れ替わり [美容医療界]
先日、久しぶりに美容医療機器のメーカーの方と歓談しました。
全国的に、美容クリニックの閉院が加速しているようです・・・
Web検索だけでも・・・この数年間に閉院されたクリニックとして
京都美容外科、東池袋美容外科、原宿美容外科、ソフィアの名古屋院、関内北口クリニック
吉祥寺形成クリニック、白金クリニック(旧伊藤クリニック)、白金美容医学クリニック
レインボークリニック、新宿美容クリニック、銀座エミュクリニック、ミュークリニック・渋谷
Zクリニック青山、親愛クリニック渋谷、渋谷道玄坂クリニック、原宿美容外科、メディカルクリニック北青山
メグミクリニック、番町クリニック、六本木フローラルクリニック、銀座四丁目大城クリニック
有楽町フィールファインクリニック、ローズ美容外科、代々木形成外科クリニック
幾嶋康夫メモリアルクリニック、日美整形、日下志形成外科クリニック、仁美容外科、 医療法人西王母会ジェスメディカル
青山メディカルクリニック、渋谷東口クリニック、山の手美容皮膚クリニック、1st美容外科
赤坂美容クリニックニューオータニ、銀座美容外科、白壁美容外科、ヨシヤ美容外科
オリトクリニック、スキンケアメディテック広島、六本木美容外科
エクセルビューティークリニック、アートビューティークリニック
ジュネスメディカルクリニック、プライムスキンケアクリニック、共立美容外科 横浜院
秀聖美容外科、菅谷クリニック(サニークリニック )
エトワール美容外科 、クリニック紀尾井坂、クリニック銀座、品川中央クリニック
オアシスコート南青山クリニック、わだ形成クリニック、銀座クリニックセレネ
アイシィ形成クリニック、椎野エイジレスクリニック、イシハラ・クリニック
恵比寿アンチエイジングクリニック 、Joe Clinic東京院、メディカルクリニックイヴ
セシル美容外科、サラスクリニック、優愛クリニック、代官山美容整形
成城メディカル美容皮膚科、ハートライフクリニックみなとみらい、コムロ美容外科
グレースクリニック、銀座ビューティクリニック、コーラルビューティークリニック小田原院
サラスクリニック(最短記録3ヶ月)、桜咲(さくらさく)クリニック、青山美肌クリニック
東京クリニック丸の内オアゾmc、上原スキンクリニック
「博美会」神奈川クリニック(全院)
ダイアモンドクリニック、新宿三丁目クリニック、赤坂CSクリニック、サンクリニック、アムリクリニック、フタバクリニッック ・・・etc
他にも多数あるようです。
通院されていたゲストの方々は、どうされているのでしょうか・・・
良心的に診療されてこられたクリニックも、過当競争、価格競争に巻き込まれて難渋されたことと思います。
先日の美容外科学会で、東京のある高級住宅街で20年以上前から開院されている美容クリニックの院長が、最近10年間で、近隣の美容クリニックが20倍に増えた・・・と苦笑されていました。
美容クリニックで「一儲け」しようという風潮はいつまで続くのでしょうか?
形成外科や皮膚科の専門医のキャリアをもたないドクターの美容医療への参入が続くかぎり、過当競争による、質の低下が起こり続けます。
美容医療=儲けビジネス=金の亡者
の構図があるかぎり、賢明な国民が、<人生を豊かにする美容医療>を受ける気持ちが育たないと思うのですが・・・
Posted by 管理者 at 14時10分 パーマリンク
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