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2008年01月11日(金)

法改正と「SEO対策」による広告の様変わり [美容医療界]

今年の「ぼやき初め」です。

昨年、医療法の改正で、医療広告の制限が変わりました。
簡単に言うと、今まで保険診療を中心に真面目に診療されてこられた先生には、自分の治療の特徴を表現しやすくなったといえます。
すなわち、厚労省が認可している治療に関しての広告が緩和されました。
反対に、自費中心で厚労省から認可を受けていない治療がほとんどの「美容関係」は徹底的に制限が強化されました。

「どこかの美容クリニックが政治家や有力者の関係者とトラブルを起こしたに違いない、その報復で美容クリニックの締め付けが目的に法改正がされたんだ」・・・と、まことしやかに噂されました。

今までは、インターネット上でのバナー広告は、いかにもコマーシャルでも黙認されていたのですが(当院も以前にアドワーズ広告を出していました)、法改正でこれも違法になりました。
法施行後しばらくはyahooもgoogleも美容クリニック関係のバナーを全て中止していましたが、最近は、関係官庁の出方をうかがうように、再びバナー広告が増えてきました。
この現象は、風俗業者の「公衆電話のチラシ貼り込み」に似ています。取り締まられると、しばらくなりを潜めて直ぐに再開・・・「いたちごっこ」ですね。

折り込みチラシや雑誌広告も制限が強化されました。
今までは「ビデオパッケージ」や「書籍広告」または「取材形式」の疑似形態をとって、クリニックの広告ではない!・・・と法律の網の目をくぐっていたようですが、この疑似形態も医療広告と見なすと決められました。
こちらも、しばらくは雑誌の広告が減っていたのですが・・・「いたちごっこ」のようです。
「美容クリニック」のクライアントからの広告収入が重要な部分を占めている雑誌にとっては、違法を承知でも解約できないようです。
「違法でデタラメで詐欺まがい」の内容の広告が多い雑誌ほど、美容クリニッククライアント依存率が高いように思います。

雑誌関係の方からもよく「要注意クリニック」と「誠実なクリニック」の見分け方を教えて欲しい・・・と頼まれることがあります。
同業者としては全てわかっていますが、そのような情報を出すと、当院が要らぬ攻撃を受けるので、難しいとしか言えません。

紙媒体の広告規制が強化されました。
そこで、自院のホームぺージが見直されて、大手も含めて、昨年はホームページの強化が目立ちました。
これに関連して、検索を上位にすることを請け負う業者もタケノコのように湧き出てきました。
「SEO対策」と呼ばれています。

違法承知で、隠れた文字を画面に展開して検索を上げていた時もあったようです。今はサイトのロボットと呼ばれる検索の順位を判定するシステムが賢くなってきて、違法な「SEO対策」を排除するようになってきました。
しかし、こちらも「いたちごっこ」です。

昨年の後半から、目立ってきた「SEO対策」は
恥も外聞のなく、本当には全く関連のない「検索にかかりやすい単語」「地名」などを、デザインとは無関係に「並べ立てる」手法、既に人気のあるサイトページとやたらにリンクさせる手法などです。

あるクリニックでは、全国の地名を並べています。確かにそのページの検索順位は上がると思いますが、実際にページに訪問された方は、どのようにかんじられるのでしょうか?
本文とは関係のない、文字の羅列・・・
いかにも「SEO対策」満載のページだと、薄気味悪くなられるのではないでしょうか?

とくにブログやコラムは広告とは見なされないので、「SEO対策」花盛りです。
関係のない大都市の地名や、施術名、病名などをひたすら並記してあるページを見ると、ユーザー側ではなく、同業者としても「やりすぎでは????」と疑問になります。

自分のクリニックの情報を多くの人に知ってもらいたい!
と考えるのは当然のことですが、情報が「誠実」であることのモラルは必要ではないでしょうか?
誠実な「SEO対策」は必要だと思います。
皆様が知りたい情報を「誠実」に掲載することが正に「SEO対策」になると考えています。

ベンクリニック本院のホームページのアクセス数は1日平均1500件(人数にして800名程度です)で新規が毎日300名程度ですからリピーターの方が多いのが特徴です。
じっくり読み込んでいただいている証拠で嬉しく思います。

最近、ホームページ作製業者の方から伺いましたが、
美容クリニック関係のクライアントから
芦屋ベンクリニック」のようなホームページを作ってもらいたい」
というリクエストが実際に何件もあるそうです。
実際に、有名なクリニックが当院と色調・デザイン・構成・使用ソフトまでそっくりに改編されています。

僕自身の頭の中にあるイメージを具現化したページですから、悔しいような、嬉しいような・・・複雑な気分です。

今後も「誠実」な「SEO対策」を続けて、ベンクリニックのページが皆様のお目に触れることを願っております。

Posted by 管理者 at 11時03分

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