2008年07月24日(木)
「ベンクリニック品質」その3:ヒアルロン酸 [美容医療界]
今日は、ヒアルロン酸のお話しです。
本邦には、美容目的で使用するヒアルロン酸が少なくとも50種類以上、
医師により、個人輸入されていると言われています。
以前にもコラムに書きましたが、フランス製でヨーロッパの規格品の工場へ、有る日本人ドクターが見学に行かれたところ、
出稼ぎの外国人が、清潔とはいえない環境の中で、当該ヒアルロン酸を作っていたそうです。
そのヒアルロン酸は本邦でもアレルギーなどの報告が多いものです。
分析結果でも「不純物」が含有されていました。
やはり、物事には、しかるべき「理由」があるものだな・・・
と思いました。
ベンクリニックでは、上記も踏まえて、「ゲストの安全のため」に、
FDA承認を得ている製品しか採用しないことを
「ベンクリニック品質」としています。
Q−Med社の「レスチレン」は、優良なヒアルロン酸です。粒子が明確で「ボリューム」を出しやすいと思います。ただし痛みを伴います。
コーネル社の「ジュビダーム」は、粒子が極限まで小さくしてあるので、滑らかな仕上がりになりますが、ボリュームを維持するのは少し劣ります。痛みは、幾分ましです。
いずれにしても、ヒアルロン酸は、施術(注入)時の「痛み」は問題です。
もちろん麻酔シールや麻酔クリームなどで、和らげる前処置をしますが、
「痛み」が苦手で、リピートをためらう方もおられます。
ここで、嬉しいお知らせです。
ジュビダームに局麻剤が添加されました。
従来のジュビダームに比べて、痛みは10分の1程度になりました。
「ほとんど、痛みを感じない・・・」
と言われるゲストもおられます。
1本のパッケージも0.55ccと少なめで、1回の施術で「使い切り」に適しています。
もちろん、コストも低く設定されています。
各メーカーともに、クリニックの抱え込みに必死です。
本社からの「認定書」
本国への「研修旅行」や「外国人インストラクターの派遣」
はたまた、メーカー主催のパーティー等々・・・
女性のドクターが好まれるような、メニューがいっぱいです。
これらは、特に選ばれたクリニックが招待されるわけではないようです。
当院も、お誘いを受けていますが、敢えて必要を感じませんので、旅行やパーティーはお断りしました。認定書はいただいています。
要するにメーカー認定の類は、クリニックを選ぶ根拠には、ならないということです。
発売される製品を、きちんとチェックして、ゲストに負担が少なく、安全で、良い結果を出しやすいものを採用していくことが大切だと思います。
現行では、FDA承認のある
「ジュビダーム」と「レスチレン」に尽きると思います。
最後に、ヒアルロン酸をお使いドクターやスタッフでも、ヒアルロン酸のパッケージは
「滅菌されていない」
こと、をご存じの方が少ないことに驚かされます。
シリンジの内部のヒアルロン酸そのものは清潔です。
しかし、シリンジ外面は「不潔」のままだそうです。
いかにも、滅菌をおもわせるようなシーリング・パッケージですが、
食料品程度の、清潔基準だそうです。
一度、シリンジを持った手指は既に「不潔」です。
針や注入点を触っては、いけないことになります。
このことをご存じなくて、注入時に細菌感染を誘発させているドクターもいると考えられます。
細菌感染による発赤を「アレルギー」と誤診しているドクターもおられます。
ベンクリニックでは、すべてのシリンジは使用前後に
「紫外線消毒ボックス」
を使用して、滅菌しています。
「清潔」です。
僕が、歯科医師の経験から採用した方法です。
開院以来、ヒアルロン酸施術による細菌感染は、ありません。
製品に対する、「正しい知識」と「ゲストの安全優先」
これが、「ベンクリニック品質」のフィラー注入法です。
Posted by 管理者 at 14時01分
トラックバック
トラックバックURL
http://www.ben-clinic.net/blog_ben/tb.php?ID=134