2013年01月30日(水)
ダイヤモンド経営者倶楽部:2013年 賀詞交歓会 [ビジネス散歩]
昨夜は、恒例のダイヤモンド経営者倶楽部の2013年賀詞交歓会に出かけて来ました。
特別講演は、<誰よりも中国を知る男>として著名な石平(せき へい)氏による、タイムリーで興味深いお話しを伺うことができました。
#出口の見えない減速期に入った中国経済
「二台の馬車」すなわち、@輸出 A投資(国内固定資産・いわゆる箱物)
にたよってきた経済成長は限界をむかえている。
中国では国内の消費(内需)が極端に少なく、日本の60%以上に比べて、わずかに37%しかないそうです・・・
2009年末からはじまったインフレは加速しており、例えば温州では2011年の「倒産ラッシュ」だけで中小企業4000社のうち60%が倒産したそうです。
#習近平政権はどこへ向かうのか
貧富の格差が大きくなり、国内の安定維持が喫緊の課題となっているため、対外的な緊張感を高めて、引きしめを図っているそうです。
@「民族の偉大な復興」 A富国強軍
尖閣諸島にみられるように、対日強硬姿勢で緊張感を高めることで国内の不満のガス抜きをしていると考えられるとされていました。
毛沢東時代は、皆が貧しく、貧富の差がなかったので、不満が拡がることはなかったが、近年は、中国国民の上位9%が総資産の75%を保有しており、残りの25%を91%の国民が奪い合うために、極端な貧困状態で生活基盤を持たない「流民」が2億3000万人以上発生しているとのこと・・・
まさに、中国の歴史が物語るように、易姓革命のセオリーのごとく、大量の「流民」の発生は現政権を転覆させるに十分のリスクを含んでいるとのお話しでした。
実際に、2011年だけでも1万人以上が集まったデモ、もしくは暴動の発生は、何と18万件を超えるそうです。
昨年TVニュースを賑わした「日本企業バッシング」の暴動など、その中の一握りであり、対日以外の暴動が、少なくとも毎日500件は起こっていたのが事実だそうです。
メディアは明らかな国民感情誘導の意図をもって、多くの暴動の中から、抽出した事件を報道していたと考えられます。
むろん、中国国内のインターネット上のサイトには、上記の暴動のありのままがアップロードされるものの、わずか数十分後には、当局により削除されることの繰り返しだそうです。
石平先生の結論として、
@「日中友好40年」は終焉をむかえる。
A「日中冷戦時代」の幕開けとなる。
B「敬遠中国」とし、リスクの高い中国とのビジネスは敬遠すべきである。
僕としては、米国と北朝鮮と中国の関係を、講演後の懇親会で、個人的にお話しいただきました。
こちらについては、オフレコとさせていただきますね・・・(^_^;)
記念写真は、二人ともに「三国志」風の大陸系の顔でパチリ!
Posted by 管理者 at 16時58分
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