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2006年08月22日(火)

トラブルも半永久的・・・?[シリーズ7] [美容医療界]

「たるみ改善」の目的で、他院でフィラー注入の施術を受けられたという方が当院に来られました。ご本人はコスト的な面から、半年〜1年で吸収されるヒアルロン酸やヒューマンコラーゲンではなく、「半永久的に持続効果のある注入物」を選択されたそうです。
当初はとても満足されていたのですが、3年目のある日突然、アメリカ先住民のメイクのようなミミズ腫れが生じました! 両頬に3本ずつ5ミリ幅で長さ3センチのその腫れは、痒みと熱感も強く、明らかに注入物によるアレルギー反応でした。当院で「ステロイド投与と肝機能保護治療」をして、5日ほどで小康しました。

その後も、年に2回ほど同じ症状が再燃するため、その都度治療を続けておられますが、完治させるには摘出しかありません。注入の場合はフィラー成分が周囲にしみ込んでいるため、周囲の皮膚組織ごと大きく切除するしか方法はありませんが、醜い瘢痕が残る危険性があります。持続性フィラー注入を選ばれる場合には、この点に充分ご注意ください。このアレルギーは本例のように数年後どころか、10年以上経過して出現することもあります。生涯アレルギーが起こらない保障など何処にもありません。
たるみ改善などの美容目的で体内に異物を埋入したり、注入したりすることは有用な方法なのですが、問題が生じたときに完全に摘出できるような形態(シリコンインプラントなど)か、期間限定で完全に分解されて残らないフィラーしか、本当の意味で安全とは言えないと僕自身は考えています。さもなければ、残留物によるトラブルも半永久的になるわけですから・・・

Posted by 管理者 at 17時38分

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