2006年08月03日(木)
美容医療界の危うい真実[シリーズ5] [美容医療界]
溶ける糸・・・の真実!
僕が以前に勤めていた病院の女性スタッフの体験談です。彼女は自分が勤務している病院では恥ずかしかったのか・・・某有名クリニック(ドクター自らTV・雑誌によく出られています)で、『わきが手術』を受けました。
縫合してある糸は「すべて溶ける糸」なので抜糸の必要はないと言われていたそうですが、術後2ヶ月しても糸がそのままなので、僕のところに相談に来ました。2ヶ月間も経過していたため、すべての縫合個所はピアスのように糸の通り道が皮膚のトンネルになっていました・・・ワキにピアスの穴が20個以上開いている状態です!
もちろん手術したクリニックにも相談したそうですが、指示された覚えのない「ブラシで毎日ゴシゴシ擦るケア」を怠ったためだと、逆に叱られたそうです。そのまま、泣き寝入りです。
「溶ける糸」といっても実際には数ヶ月以上を要しますし、溶解反応自体は加水分解ですから体内では溶解が進みますが、体外に露出している糸が溶けてなくなることはありません。皆さんも「溶ける糸」の広告には充分ご注意ください。
では、次回の美容医療界の危うい真実[シリーズ6]をお楽しみに…
Posted by 管理者 at 10時14分
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