2009年09月11日(金)
わきが(腋臭症)―整容的に― [わきが(腋臭症)]
昨日の続きです・・・・
一方で、保険適応されるこれら手術では、
どうしても目立ちにくいとはいえ、中央付近の
切開の傷が残ってしまいます。
これらを解消するために吸引法の手術が、
開発されました。
元々は、脂肪吸引の発想です。
吸引法は、傷跡の面では非常に優れていますが・・・・
実際アポクリン腺組織の除去という面では、
残念ながら目的に・・・・・
達しない手術でした。
(アポクリン腺組織というのは、脂肪組織と比べますと
、しっかりした組織です。吸引だけでは取り除けません。
実際に剪除法の際に、はさみでカットしますと
”ジョキジョキ”と音を立てることもあります。)
このために、超音波等を使いながら何とか
アポクリン腺の除去の効果を上げるように
努力・開発が、なされてきました。
超音波で砕けるのは、脂肪組織であり、アポクリン腺は、簡単には砕くことが出来ません。
そうした中で、開発されたのが
「TPSシェーバー・クワドラカット法」です。
Posted by 管理者 at 22時38分 パーマリンク
2009年09月10日(木)
わきが(腋臭症) [わきが(腋臭症)]
形成外科の手術の中で当院で、よく行う手術の中に
腋臭症手術があります。
腋臭症(わきが)手術の歴史は、古く今までに色々な
手術方式がありました。
切除法、剪除法、掻爬法、削除法など
の手術方法です。
おそらく、最も古いと考えられるのは、
切除法ではないでしょうか。
特殊な機械を使って、除去するイナバ法が
発表されたのも、1970年代前半のことで
今から、40年近く前のことで、これら手術が
始まったのがいかに古いかがわかります。
しかし、色々な変遷をしてきましたが、
傷跡などの見た目の整容的なことを考えますと
剪除法が、現在で整容的にも手術の確実性に
おいても最も良い標準的な手術と保険適応の
手術では、10年以上考えられていると思われます。
当院でいう皮弁法として、皆様にお伝えしている
のも実際、この剪除法にあたります。
剪除法の手術においては、
通常切開の位置が、中央の1か所の場合と
3等分した位置を2か所切開する場合があります。
これは、単純に端までしっかり見るための違いです。
術者が、ずいぶんと目立ちにくい傷とは、
思っていましても、手術を実際に受けらる方には
大きな傷ですので、何とか傷を小さくし、
整容面の改善を図るために、保険外の手術が
開発されました。
長くなりそうなので、数日かけて
お話し、させていただきます。
Posted by 管理者 at 10時10分 パーマリンク