2009年09月14日(月)
わきが(腋臭症) ―整容的手術 その他― [わきが(腋臭症)]
では、他の整容的な手術が悪いのか?
そういうわけでは、ございません。
術者の工夫により、よい手術もあると思われます。
判断が、難しくなります。
実際、見たことも無い手術のことをお話するわけにも
いきません。
その手術が、しっかりとアポクリン腺の除去できる
腋臭症手術と言える手術か否か?
この判定は、結果からの想像は可能です。
腋臭症の手術の合併症として
@ 毛が減ってしまう
A 汗が減ってしまう
B 術後、手術を行った場所に一致して
皮膚の色素沈着(色づき)や拘縮(突っ張り)
が、一時的だが出てしまう
を認めます。
程度の差はありますが、避けることはできません。
手術が、達成された証拠です。
ですので、上記の合併症が、術後に全くない手術
=完成されていない手術
となってしまいます。
合併症は、辛いものですが
”わきがの改善のための手術”という目的
からは、避けて通れません。
ですので、皆様が手術をお考えになられる際は
整容的手術は、当然ながら第一選択になりますので
(誰も傷を望みません。傷は無いのが一番です)
上記のことを知って、お考えください。
Posted by 管理者 at 19時25分 パーマリンク
2009年09月12日(土)
わきが(腋臭症)―整容的&結果― [わきが(腋臭症)]
この「TPSシェーバー・クワドラカット法」
元々は、整形外科の手術の器具です。
関節鏡手術と申しまして、肩やひざの関節内の
異常なじん帯等を削る機械です。
吸引する細い管の先に、回転しながら削る
刃物がついています。
この機械を使用することで
・5mmほどの小さな穴で手術が出来る
・アポクリン腺をしっかりと切除できる
ということが、可能になりました。
ただ、この手術にも難点があります。
刃物がしっかりしているために、
皮膚を上手に緊張させないと
吸引力で引き込まれた
皮膚も削ってしまいます。
要するに、熟練しないと、穴だらけになってしまうのです。
このことで、使用を止められたクリニックさんも
沢山あるとお聞きしています。
当院では、卞先生が、「匠」として、完全に使いこなしていますので、御心配なく。
何はともあれ
この「TPSシェーバー・クワドラカット法」の
おかげで、当院ではやっと整容面も合わせた
手術を行うことができるようになったのです。
ただ、整容的な手術とはいえ
5mmほどの小さな傷は、必ず残りますし
確実に、皮膚を薄く仕上げるので、
一時的に
術後にわきの拘縮(突っ張り)と色素沈着(色づき)
は出てしまいます。
もちろん、一過性ですから、時間経過で、確実にキレイになります。
薄く仕上げて、臭いと発汗を確実に押さえることと、直ぐに皮膚の状態が良くなることは、相反することになります。
同時には、実現できません。
時間差が出来ます。
「効果も確実で、傷跡も直ぐにキレイ」
そのような広告をさせるクリニックもありますが、
「あり得ません!!!」
美味しい話には、落とし穴があることを
御理解ください。
Posted by 管理者 at 15時36分 パーマリンク
2009年09月11日(金)
わきが(腋臭症)―整容的に― [わきが(腋臭症)]
昨日の続きです・・・・
一方で、保険適応されるこれら手術では、
どうしても目立ちにくいとはいえ、中央付近の
切開の傷が残ってしまいます。
これらを解消するために吸引法の手術が、
開発されました。
元々は、脂肪吸引の発想です。
吸引法は、傷跡の面では非常に優れていますが・・・・
実際アポクリン腺組織の除去という面では、
残念ながら目的に・・・・・
達しない手術でした。
(アポクリン腺組織というのは、脂肪組織と比べますと
、しっかりした組織です。吸引だけでは取り除けません。
実際に剪除法の際に、はさみでカットしますと
”ジョキジョキ”と音を立てることもあります。)
このために、超音波等を使いながら何とか
アポクリン腺の除去の効果を上げるように
努力・開発が、なされてきました。
超音波で砕けるのは、脂肪組織であり、アポクリン腺は、簡単には砕くことが出来ません。
そうした中で、開発されたのが
「TPSシェーバー・クワドラカット法」です。
Posted by 管理者 at 22時38分 パーマリンク
2009年09月10日(木)
わきが(腋臭症) [わきが(腋臭症)]
形成外科の手術の中で当院で、よく行う手術の中に
腋臭症手術があります。
腋臭症(わきが)手術の歴史は、古く今までに色々な
手術方式がありました。
切除法、剪除法、掻爬法、削除法など
の手術方法です。
おそらく、最も古いと考えられるのは、
切除法ではないでしょうか。
特殊な機械を使って、除去するイナバ法が
発表されたのも、1970年代前半のことで
今から、40年近く前のことで、これら手術が
始まったのがいかに古いかがわかります。
しかし、色々な変遷をしてきましたが、
傷跡などの見た目の整容的なことを考えますと
剪除法が、現在で整容的にも手術の確実性に
おいても最も良い標準的な手術と保険適応の
手術では、10年以上考えられていると思われます。
当院でいう皮弁法として、皆様にお伝えしている
のも実際、この剪除法にあたります。
剪除法の手術においては、
通常切開の位置が、中央の1か所の場合と
3等分した位置を2か所切開する場合があります。
これは、単純に端までしっかり見るための違いです。
術者が、ずいぶんと目立ちにくい傷とは、
思っていましても、手術を実際に受けらる方には
大きな傷ですので、何とか傷を小さくし、
整容面の改善を図るために、保険外の手術が
開発されました。
長くなりそうなので、数日かけて
お話し、させていただきます。
Posted by 管理者 at 10時10分 パーマリンク
2009年09月09日(水)
鼻を高くする [成院長からの一言]
本日、耳の軟骨を使っての鼻を高くする手術を行いました。
手術を受けられたゲストは、以前にも他院で鼻を高くする手術を受けており、今回は2回目の手術になります。前回は鼻の長さを長くするように鼻先を下方に出すような移植を受けていました。
今回は鼻先を前方に出し、鼻が高くなるようにする移植を行いました。
鼻部を高くするために、耳から耳介軟骨を採取します。
この軟骨は約1mm程度の厚さです。これをそのまま移植するのではなく、3枚重ねにして高さを作ります。一番下の土台部分は移植部分の大きさを考慮して決めます。その上に重ねる2枚目は土台よりも一回り小さな大きさにして重ねます。そしてその上に置く3枚目は2枚目よりもさらに小さい大きさにします。3枚を重ねてピラミッド状の形に整え、それを糸で固定して鼻先に移植します。
細工をした軟骨は、鼻の穴の渕に沿ったところに切開を入れ、そこから鼻先に挿入します。
鼻先の中央に軟骨を整え(糸で固定する場合もあります)、切開部分を糸で縫い耳介軟骨による鼻尖形成術は終了です。
局所麻酔だけで出来ます。術後は、普段の生活とかわりありません。
約2時間で終了しました。
Posted by 管理者 at 23時55分 パーマリンク
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