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2007年02月01日(木)

美容医療機器のお話し:その2 [美容医療界]

では、続きです・・・

メーカーの売り込み合戦は熾烈です。
当然のことながら、後発機器のメーカーは、先発の機器の弱点を上げながら自社製品の改良点を強調します。しかし、自社製品の弱点は決して説明してくれません。
突っ込んで詳しく尋ねれば、案外弱点だらけのものです。
うっかり聞いていると、後発が圧倒的に優れていると思い込まされます。
前回も述べましたが、治療理論自体が進化しているわけではありません。
基本がしっかりしている機器なら、古いものでも良い治療結果を出してゆけます。

沢山の機器を揃え、新機種が出ると買い足して、古いものはガラクタにしている先生が多いことも、悲しい事実です。医療機器で患者様から利益を上げて、新しい機器への買い換えでメーカーを儲けさせている・・・
本人も気づかないまま「医療機器メーカーの手先」になっている先生もおられます。
学会やセミナーでの「美容医療機器関係の発表」は、演者の背後にメーカーの影が色濃く出ているものが・・・全てを鵜呑みにすることはできません。

ある学会で、著名なカリスマ女性美容医師にエレベーターでお会いした時のことですが・・・
卞:「先生のご発表されたスキンタイトニングの新型機は期待できそうですか?」
♀医師:「あ〜、あれはメーカーが勝手に持ち込んできて、頼まれて使ってみただけで、結果は良くないので、私は以前から使いこなしている機器を使います」
卞:「やっぱり、そうでしたか・・・理論的には何も進歩していませんものね」
♀医師:「先行機種の方が理論もしっかりしているし、新機種はそのうちに、消えていくんじゃないですかね・・・」

別のカリスマドクターが、メディアで曰く、
「私は、自分で効果を確認したものしか購入しません。新機種に買い換える費用は患者様に掛かってくるのですから・・・」
同じドクターが、メーカー担当に曰く、
「良いって言うから買ったけど、この機器全然効果が上がらないので使ってないです、ガラクタみたい・・・また新しいの買おうっと。」
「ね〜、何か新しいのないの?・・・」

医療機器の世界は難しいです。
基本的な設計理論がしっかりしていれば、治療効果は機種には関係しません。施術する術者の技量で決まると思います。

新しい理論の治療機器は前々回の<エレクトロポレーション>で述べたように、熟成に時間を要します。
まだまだ熟成されていなくても、メーカー側は平気で売り込んできます。

機器展示会場でメーカーに囲まれている
カリスマ先生たちの「良識の目」に期待します。

Posted by 管理者 at 13時42分

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