2006年10月10日(火)
新アンチエイジング論(1) [美容医療界]
日頃の診療で「アンチエイジングとは125歳まで元気に生きることです」と言うと、
ほとんどの方が「そんなに長生きしても良いことはないので今を元気に過ごして、
頃合いを見てポックリ死にたい」とおっしゃいます。
さらには、辛い制限なしでシェイプアップしたい・・・
忙しくて疲労している身体に即効性のある補給をして欲しい・・・などの
極めて超現実的なリクエスト???をされる方も結構おられます。
限りある「ミラクルエンザイム」を倹約して、元気に長生きしましょう・・・という健康法を
説く本がベストセラーになっていますが、内容には納得するものの、
皆様が求めているアンチエイジングと何かが違う・・・と、僕は感じています。
「単に寿命を延ばすことよりも、今を生き生きと過ごすこと」が
求められている気がしてなりません。
ベンクリニックが取り組むアンチエイジングへの新基準は、「neat medical」。
単に、健康で長寿というだけではなく… 今を若々しく、素敵に生きること。
それを実現するための医療スキルの総称が「ニート・メディカル」です。
僕は、皆様の「ニート:neat」な生活を応援したいと考えています。
老けない秘訣の理由は、恋をするときれいになるといわれる理由と同じです。
今を若々しく、素敵に生きたいと願う気持が、アンチエイジングの扉を開きます。
ニートとは、きちんとした身なりや整った容姿を尊ぶ英国式マナーのコンセプトワードです。
この続きは、次回の新アンチエイジング論(2) で・・・
neat〔ni:t〕
a.きちんとした,整った〈形をした〉,〈服装などが〉こぎれいな,さっぱりした,素敵な,
きれい好きな〈人・習慣など〉,身だしなみのよい
Posted by 管理者 at 16時13分 パーマリンク
2006年10月05日(木)
痩身を送信しない脳・・・? [美容医療界]
我々の体型は「失うものと補充されるものの代謝バランス」で維持されています。
生物は、自然に痩せるような仕組み=脳の回路は持っていません。
痩せたくないと思っている脳を、そう簡単に騙すことはできません!
体型を変えるには、日常生活のあらゆる場面を変えていく必要があります。
食事制限をして手に入れた「ナイスボディ」も、制限を止めたら元通り・・・
何かを我慢して目的を達しても、我慢が続かなくなった時には後戻りです。
最近は美容医療でも、手軽な部分やせとして
「脂肪溶解注射」「超音波脂肪溶解」「脂肪分解レーザー」などの、
いかにもラクチンに脂肪が減ってしまうような印象の広告が目につきます。
しかし、目的を達するほどの効果が期待できるのか・・・と言われれば、大いに???です。
1回の施術で期待できる効果は「コップの砂を耳かきですくっている」ようなものなので、
確実なのですが回数をこなさないことには痩身は簡単には達成されないでしょう。
「注射やレーザーだけでスリムになれるなんて幻想は捨てましょう!」
「単独で、痩せる期待に応える施術はありません!」
かねてより、患者さんにはこのようにご指導していたのですが・・・
「それでも、痩せたい!」との声が年々増えて来たのを放置出来ず、
このたび「インテリジェント・メディカルスリム」として、
医学的根拠のはっきりしたセラピーの組み合わせを診療メニューに加えました。
ポイントは組み合わせ治療の「相乗効果」です。
注射・酸素・高周波などの燃焼系施術の後でセルライト・マッサージを行ない、
仕上げは「イタリア製最新の脂肪溶解剤」によるメソセラピー。
診療を始めるからには、薬剤も機材も最高品質のものを使用します。
心配な痛みへの気遣いも「ベンクリニック品質」です。
「それでも、痩せたい!」とおっしゃる方は、一度お試しください。
「自己管理に自信がないのでクリニックに"おまかせ"したい」という方もどうぞ…
Posted by 管理者 at 09時58分 パーマリンク
2006年09月26日(火)
やどかりクリニック[シリーズ10] [美容医療界]
4年前、阪神芦屋駅前に「芦屋川××××××」というクリニックができました。
医療レーザー脱毛「全身2年間フリーパス 50万円!」の広告で人気を集めましたが、
数千万円を集めた時点で、「ハガキ1枚」の連絡とともに3年前に閉院しました。
1年で消えてなくなる「やどかりクリニック」です。
クリニック自体がなくなったのですからプリペイドした手術料へは何の保障もありません。
ある日突然、「やどかりクリニック」は開院します!
固定設備投資はゼロ・・・移動可能な器材にしかコストをかけません。
いつでも、突然「閉院」できるわけです。
テナントビルの一角で見た目だけ映える内装をしますが、
肝心な施術や手術をする部屋は、とても医療施設とは言えないものです。
設備投資をしないからコストが安い「商業ビジネス」は、
皆様の大切な身体を扱う「医療」には通用しません。
「やどかりクリニック」は地元医師会には所属せず、健康医療機関の認可を取らない(保険が使えない)施設が
ほとんどです。たとえ申請しても医師会には入会を許可されないと思います。
例えば、芦屋市医師会の場合・・・その入会には医師としての細かな経歴と標榜科に
見合うだけの良識と実績があるかを全会員からチェックされます。入会基準は地区によって異なりますが、芦屋は「良識ある医師を選ぶ」という点では厳しいと思います。
僕の場合は、大学時代の博士論文や形成外科学会認定専門医の実績、
美容外科学会正会員であることの評価を併せ、入会を許可されました。
また、「形成外科」「皮膚科」以外に「美容外科」の標榜を同時に申請しましたが、
芦屋医師会では美容外科の申請は初めてとのことでした。
「商業的な美容外科」は許されないとされ、役員の面接は厳しいものでした・・・
幸いなことに芦屋市医師会の先生方は「美容外科は形成外科の一部である」という、
良識あるコンセンサスをお持ちであったため申請は受理されました。
[シリーズ1/2/8]でもお話ししましたが、芦屋は「見せかけ」や「ニセモノ」を嫌います。
正式なコミュニティーできちんと審査をパスしなければいけません。
「信頼」「安心」「地元密着」「丁寧なカウンセリング」「著名人が通っている」・・・うわべだけの美辞麗句広告の「やどかりクリニック」に、うっかり引きこまれないようにしてください。
Posted by 管理者 at 16時22分 パーマリンク
2006年09月20日(水)
安部 司 著『食品の裏側』 [プチ書評]
「食品添加物の神様」と呼ばれて、新しい添加物を開発してきた著者の業界暴露本です(安部 司:著/東洋経済新報社刊)。
業界の第一人者が業界に背いて真実を明らかにしてくれています。
良識のある方なら、薄々は知っていたことと思いますが、ここまで食品が「ニセモノ」に
すり替えられていたとは・・・ショックを受けない人はいないでしょう。
真実を語ってくれた勇気ある背信行為に拍手です!
読了後に帰宅して直ぐに冷蔵庫の食品のラベルをチェックしましたが・・・すっかり業界に騙されていました。
子供達がこんな物を食べていたなんて・・・健康にたずさわる者として恥ずかしい限りです。
当院では、院内の図書ライブラリーに3冊を追加!スタッフ全員に読んでもらっています。
コンビニで昼食を買う人が激減しました・・・
そうです!40年前、僕の小学生時代には同級生にアトピーの子供は1人もいませんでした・・・
この、当たり前の「不思議」が解けた気がします。
食品業界のモラル、規制法律の不備・・・など、美容医療界と同じ構造のゆがみを感じます。
安さ、便利さの代わりに、私たちは、何を失っているのか。
全国民必読の書です。
Posted by 管理者 at 10時04分 パーマリンク
2006年09月17日(日)
ヒトプラセンタの安全性・・・[シリーズ9] [美容医療界]
胎盤は、卵子由来の臓器であり、「妊娠中の10カ月」しか存在しない組織です。
かのアメリカ産牛肉でさえ「生後20カ月」以内のものは感染の機会が無いと検査免除されているように、胎盤の存在する10カ月はさらに安全で問題ない期間と考えられています。
当院の使用しているプラセンタエキスは、健常の日本人妊産婦で満期正常分娩に限定して抽出されています。もちろん海外渡航歴のある方は外されています。
40年以上の間で1億5000万アンプル以上使用されて、感染症の報告は一切ありません。
プラセンタに関して、市場の牛肉よりは安全だと言えます。
なぜなら、海外渡航者を外す限り、厚労省が心配している妊婦の感染源は、国内市場の牛肉しか無いわけですから・・・
農水省が安全としている牛肉を食べた妊婦が狂牛病のプリオンに感染される心配をするなら、御自身も市場の牛肉を食べない方が良いと思います。
病原体が未知の疾患は存在しています。
狂牛病ならずとも、狂羊病、狂豚病、狂鳥病・・・等々・・・
今後、発見されないとは断言できません。リスクはゼロではありません!
僅かなリスクを上回る効果が臨床で認められているため、当院では今日現在も御希望の方に投与しています。
プラセンタには身体に有効に働く多くのサイトカインが含まれています。様々な症状に効きます。美容ではなく健康のためにお勧めしています。
献血希望者やベジタリアンでないのなら、是非一度お試しください。
注射の場合は15分後には効き目を実感していただけます。
週に一度のペースで点滴を受けて下さい。
僕自身は仕事を休みたいほど疲労が溜まった時に5アンプル注射します。
御陰様で開業以来、病欠は一度もありません。
ついでに啓蒙のために申し添えておきますが、流通している化粧品や健康食品に配合されているプラセンタはヒトのものではありません。ほとんどが食肉用の「豚」の胎盤から抽出したものです。当院のプラセンタは注射も内服も院内コスメも全て「ヒト」の胎盤由来です。
Posted by 管理者 at 08時47分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】